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インビザラインを22時間装着するのは無理?対処法や他の選択肢も

インビザラインは透明なマウスピースを使用する、画期的な歯列矯正法です。

目立たないため、日常生活において周囲に気づかれることなく使用できるのが大きなメリット。

しかし、22時間の装着が求められるのは、一部の利用者にとっては大きな負担となる場合もあります。

この記事では、インビザラインの基本的な情報から、装着時間が厳しい場合の対処法、他の矯正治療法への移行など、インビザラインに関する幅広い情報を提供します。

インビザラインを検討している方や、すでに使用している方はぜひ参考にしてください。

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インビザラインの概要やメリット

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用する歯列矯正法です。

「アライナー」と呼ばれる透明なマウスピースを歯に装着し、22時間毎日着用するシステム。

アライナーは、独自に開発された素材で作られており、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、徐々に理想の歯並びに近づけていきます 各マウスピースは、歯を0.25mm〜0.35mmずつ動かし、痛みや違和感を最小限に抑える設計となっています。

さまざまな歯列矯正法の中でも、インビザラインは現在主流の方法であり、世界で1,600万人以上の患者に適用されてきました。

※参照元:インビザライン

インビザラインのメリット

インビザラインの大きなメリットは、その審美性にあります。

透明なマウスピースはほとんど目立たず、日常生活で周囲に気づかれにくいため、自己意識を気にせずに矯正治療が可能です。

また、インビザラインは、事前にクリンチェックと呼ばれる3Dシミュレーションを用いて治療計画を立て、治療の進行を具体的に予測できるため、患者は矯正の過程を明確に理解できます。

これにより、治療に対する不安を軽減し、精神的な負担を減らせるでしょう。

さらに、インビザラインのアライナーは取り外し可能なため、食事や運動など日常生活における行動の制限が非常に少なく、快適な矯正治療を実現します。

関連記事:目立たない歯列矯正とは?種類や費用について紹介

インビザラインは22時間装着が基本

インビザライン矯正では、1日のうち22時間以上アライナーを着用するのが基本。

マウスピースは、歯に持続的な力を加え、徐々に理想的な位置へと動かすように個別に設計されています。

装着していない時間が長くなると、歯は元の位置に戻ろうと働き続けます。

装着時間が守られていないと、以下のようなリスクを引き起こしてしまうでしょう。

  • 治療期間が延長する
  • マウスピースが合わなくなる
  • 矯正治療が失敗する

一つずつ見ていきましょう。

22時間装着しないリスク①治療期間が延長する

インビザラインの治療計画は、毎日22時間アライナーを適切に着用することが前提となっています。

装着時間が短いと、歯が計画通りに動かない、後戻りするリスクが生じます。

これにより、治療計画にズレが出て、計画の修正や追加の期間が必要になり、結果的に治療期間が伸びてしまう可能性があるでしょう。

22時間装着しないリスク②マウスピースが合わなくなる

アライナーは通常、約1週間ごとに次の段階のものに交換します。

しかし、十分な時間アライナーを装着していないと、歯が適切な位置に動いていない状態で次のアライナーに移行することになります。

時間が経つにつれてこのズレが積み重なり、最終的にアライナーが合わなくなる場合があるのです。

 

 

その場合、治療計画の再設計や新しいアライナーの製作が必要となり、治療期間の延長や追加費用が発生してしまいます。

22時間装着しないリスク③矯正治療が失敗する

アライナーの着用時間が短いと、歯が十分に動かない、治療計画の度重なる修正が必要になり、理想の歯並びにするのが困難になります。

治療期間の延長は患者のモチベーション低下を招き、最悪の場合、矯正治療が失敗に終わるリスクもあります。

したがって、計画通りの治療を進めるためには、アライナーを指定された時間着用するのが極めて重要だと言えるでしょう。

インビザラインを22時間装着するのが大変なケース

インビザラインを22時間装着するのが大変だと感じるのは、以下4つの理由が考えられます。

  • 痛みを感じる場合
  • 食事時間が長い場合
  • 外食が多い場合
  • 自己管理が苦手な場合

順番に確認していきましょう。

痛みを感じる場合

インビザライン矯正中に歯が動くのは、歯茎の中で新しい骨が形成されているためです。

このプロセスで痛みを感じる物質が分泌され、特にアライナーを新しく交換した最初の3日間に痛みが生じる場合があります。

痛みは歯の動きを示す兆候であるため、我慢するしかありません。

痛みが強い場合はアライナーの着脱も考えるでしょうが、その結果装着時間が短くなってしまうリスクがあります。

食事時間が長い場合

インビザライン矯正治療では、アライナーは食事中外す必要があります。

外食や会食、旅行で食事の時間が延長することはよくあることでしょう。

そういったケースが多くなると、1日のうちでアライナーを外す時間が2時間を超えてしまい、22時間の着用を達成するのが難しくなります。

また、食事の後は歯を磨いてからアライナーを再装着する必要があり、手間に感じる方も多いようです。

関連記事:歯列矯正中の食事はどうしたらいい?悩みを矯正歯科医が解決いたします!

外食が多い場合

頻繁に外食する人や社交的なイベントが多い場合も、インビザライン矯正の22時間の装着が難しくなります。

外食やイベントでは1回の食事時間が長引く傾向があり、アライナーの装着時間が減少します。

また、アライナーの着脱や歯磨きが、上司や取引先との食事時にストレスとなることがあります。

アライナーの着脱を疎かにしてしまい、結果的にインビザラインの効果が薄れてしまう可能性があるのです。

自己管理が苦手な場合

インビザライン矯正の成功は、患者の自己管理能力に大きく依存します。

自己管理が苦手な方は、毎日22時間、長時間のアライナー装着を忘れたり、維持するのが難しいと感じたりするでしょう。

初期段階でのつけ忘れや、治療が進むにつれて食後の歯磨きが面倒になるなどの問題が生じやすいです。

また、取り外し可能なマウスピースの特性上、紛失や忘れるリスクも増えます。

このように、自己管理に課題を持つ方にとって、インビザラインの継続的な管理は大きな問題であり、治療の進行に影響を与える場合も考えられるでしょう。

装着時間(22時間)を守るのが難しい場合にはどうする?

インビザライン矯正では、理想の効果を得るためにマウスピースの22時間の着用が推奨されていますが、痛みが原因で装着が困難であったり、外食が多かったりするなど、守るのが難しいケースもあるでしょう。

そういった場合は、以下の対策を試してみてください。

  • 痛み止めを服用する
  • 交換時期を延ばす
  • 装着時間を少し減らしてみる
  • 歯科医師へ相談する
  • マウスピース矯正以外の方法も検討する

ここでは、具体的な対策について解説します。

痛み止めを服用する

インビザラインの矯正は比較的痛みが少ないとされていますが、痛みの感じ方には個人差があります。 痛みが強く、マウスピースの着用が困難な場合は、痛み止めを服用しましょう。

ただし、どの種類の痛み止めが適切かは、歯科医師との相談が必要です。

特に、歯を動かすために必要な炎症反応を抑えるような薬剤は避ける必要があるため、処方には注意が必要でしょう。

交換時期を延ばす

通常、インビザラインのマウスピースは1〜2週間ごとに新しいものに交換しますが、装着時間が不足している場合、歯が計画通りに動かないケースもあります。

このような状況では、新しいマウスピースが適切に適合しない可能性があり、また痛みが強くなることも考えられます。

そうした場合、交換時期を延ばして現在のマウスピースを引き続き使用することで、歯が適切に動くまでの時間を確保すると良いでしょう。

装着時間を少し減らしてみる

1日22時間の装着時間が困難な場合、20時間の装着を目標とするのも一つの対策です。

20時間の装着でも治療効果が得られる場合があり、食後や入浴後などに少しアライナーを外せる時間が増え、治療の継続がしやすくなります。

ただし、週に何度も20時間以下になると、治療の進行に影響が出るため、最低でも20時間の装着は厳守してください。

歯科医師へ相談する

長時間のアライナー装着が難しい場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

装着時間が短くなる理由に応じて、さまざまな対策や治療計画の調整を提案してもらえます。

インビザラインの使用が難しい原因を明確にし、歯科医師と協力して最適な解決策を見つけてください。

マウスピース矯正以外の方法も検討する

インビザラインの取り外し可能な特性が自己管理の負担となる場合は、他の矯正方法の検討も選択肢の一つです。

例えば、ワイヤー矯正は常時装着型で、自分で取り外せないため、自己管理が苦手な方に向いています。

自分のライフスタイルや管理能力に合わせた矯正方法を選ぶことで、より快適な治療が可能になります。

関連記事:ワイヤー矯正とは?仕組みや種類などを徹底解説

インビザライン以外の矯正治療の選択肢

インビザライン矯正に不安がある場合は、他の矯正治療も検討しましょう。 矯正治療の種類は、以下の5つが代表的です。

  • 表側矯正:オーソドックスな方法
  • 裏側矯正:目立たない治療法
  • デーモンブラケット:痛みを抑える革新的な装置
  • 外科矯正:手術を伴う治療法
  • ハーフリンガル矯正:表側と裏側の複合矯正法

順番に解説していきます。

表側矯正:オーソドックスな方法

矯正治療には、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正があります。

もっともオーソドックスな方法で、近年は目立ちにくいセラミック製やプラスチック製の装置も登場しています。

矯正治療の進化により、以前よりも目立たない表側矯正治療が可能となっています。

裏側矯正:目立たない治療法

裏側矯正は、装置を歯の裏側に装着する方法で、装置が外から見えないのが最大のメリットです。

接客業などで外見を気にされる方や、従来の矯正装置をつけるのが難しい方に適しています。

ただし、装置が厚いため舌のスペースが狭くなり、慣れるまで時間がかかるのがデメリットです。

関連記事:人目が気にならない矯正「裏側矯正」

デーモンブラケット:痛みを抑える革新的な装置

デーモンシステムは、ワイヤーとブラケットの接触部分の摩擦抵抗を、極力少なくするように設計された装置です。

アメリカでは「スピードブラケット」とも呼ばれ、小さな力で効率的に歯を動かすのが可能。

この矯正治療は歯の痛みを抑えつつ、治療のスピードや歯列の拡大を容易にする特徴があります。 そのため、矯正治療がより快適でスムーズに進行するのです。

外科矯正:手術を伴う治療法

外科矯正は、歯の移動だけでは改善が難しい咬み合せの問題や、顔貌の改善を目指す場合に実施されます。 歯を骨ごと移動させるため、手術が必要です。

手術は全身麻酔下で実施、術後2~3週間の入院が必要になります。

外科矯正は特定の基準を満たした施設でのみ実施され、そのような施設であれば医療保険の適用も受けられます。

ハーフリンガル矯正:表側と裏側の複合矯正法

ハーフリンガル矯正は、上あごの歯を裏側矯正で、下あごの歯を表側矯正で治療する方法です。

メリットとしては、表側矯正より目立ちにくく、裏側矯正と比べ発音や口腔内の違和感が少ない点が挙げられます。

また、全体的な費用も抑えられますが、表側矯正と比較し費用が高くなる傾向があり、オーラルケアにも特別な注意が必要です。

ハーフリンガル矯正は、表側と裏側の矯正法のメリットを生かしつつ、デメリットを軽減する治療法と言えるでしょう。

しっかり検討したうえで矯正治療を選択しよう

いかがでしたでしょうか。 インビザラインの概要やメリット、22時間の装着時間を守る重要性について解説しました。

また、装着が難しい場合の対処法や、他の矯正治療の選択肢についても紹介しました。

インビザラインは、透明性や使用の手軽さに優れた矯正方法ですが、長時間の装着が必要である点はデメリットに感じる方もいるでしょう。

しかし、本記事で紹介したように、痛みを和らげる、装着時間を調整するなどすれば、問題なく進めていけるのではないでしょうか。

矯正治療は、歯科医師と相談しながら適切な方法を見つけていくのが大切です。

渋谷のルーブル歯科・矯正歯科は、毎年1,000人以上の患者に矯正治療を提供しています。

一般的な表側矯正からリンガル矯正、インビザラインといった幅広い矯正治療法に対応しており、患者一人ひとりのニーズに応じた治療を提案。

年間200件以上の歯科矯正の実績を誇る「ダイヤモンド・プロバイダー」認定された専門医が在籍するのも、当院の強みです。

矯正治療で悩まれている方は、ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

 

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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